2024年7月25日
◆令和6年7月14日(日)福井大学文京キャンパスにおいて、高校3年生対象の福井プレカレッジを開催しました。
◆県内17の高校から101名の高校生が参加し、国際地域学部1コース、教育学部1コース、工学部11コースの計13コースに分かれて、大学での学びを体験しました。
◆終了後、参加した高校生の皆さんにアンケートに答えてもらいました。質問内容は以下の6点で、それぞれ4段階で評価してもらいました。その集計結果が下のグラフです。
①本日の講座は理解できましたか | 4:よく理解できた | ↔ | 1:全く理解できなかった |
②本日の講座の内容に興味を持ちました か |
4:とても興味を持った | ↔ | 1:全く興味を持てなかった |
③本日の講座は課題研究等の参考になり ましたか |
4:とても参考になった | ↔ | 1:全く参考にならなかった |
④本日の講座は進路選択の参考になりま したか |
4:とても参考になった | ↔ | 1:全く参考にならなかった |
⑤プレカレッジに参加する前は、福井 大学に進学したいと考えていましたか |
4:強く考えていた | ↔ | 1:全く考えていなかった |
⑥プレカレッジに参加して、 福井大学に進学したいと思いますか |
4:強く進学したいと思う | ↔ | 1:全く進学したいと思わない |
◆各コースの活動の内容とその様子、参加した高校生の皆さんの感想(一部)です。
【内容】Do you like stories? Are you interested in USING English to communicate? Do you enjoy active learning? This workshop will be held in English: High school students together with university students and a faculty member from the School of Global & Community Studies will share and present stories of interest, such as original or personal stories, folk tales and children’s picture books. High school students will engage in several activities during the day, and by the end of the workshop, every high school student will present a story. Are you ready??
【感想】日本語をほとんど使わずに英語だけでコミュニケーションをする機会はそれほどないので、貴重な経験ができてとても楽しかったです。伝えたいことが伝えられない場面もあり、これから更に英語を学んでいきたいと思いました。
英語を話すことにあまり自信がなく、参加する前は緊張していましたが、温かい雰囲気で間違いを心配することなく英語で話すことができました。間違えても優しく教えてもらえ、留学などわからなかったことなども教わり、入試前に様々なことを学べました。今日話した先輩方のように英語を学び話せるようになりたい、福井大学に行きたいという気持ちが強まりました。
【内容】小中高等学校の授業作りで役に立つ実験演示を物理分野中心に紹介します。理科が得意な人から苦手な人までを魅了する実験演示を披露します。最後に、先生役を務めて実験演示授業をやってもらいます。
【感想】物理の実験をいくつか見せていただき、その後班に別れて実験を用いた授業をしてみて、授業づくりをすることは想像よりも大変なのだと分かりました。また進路選択の参考にもなりました。
授業での演示実験の大切さや難しさがわかりました。理科の先生になりたいので今日の学びを将来活かしたいです。
先生になる!という明確な夢ではなかったけど、終わってからは理科の先生になりたいと思いました‼︎
【内容】一般的に摩擦はエネルギー損失に直結する悪者です。しかし、摩擦は機械の動力伝達に無くてはならない存在ですし、ボールの回転をコントロールしたり、髪や肌のさわり心地を左右したりもします。摩擦試験を通してそんな摩擦の不思議について体験します。また、機械の血液ともいえる潤滑油の化学分析を行って、潤滑油中に潜む“悪玉コレステロール”の発見に挑戦します。
【感想】今まで表面張力について疑問に思うことがたくさんあったけど、今日の講座で少し理解が深まった。
高校までには気になっても調べることができないようなことが、自分で仮説を立てて研究できるところに興味を持てた。
福井大学ではいろんな研究をしていて、自分がしたい研究を積極的に学べる大学だと思った。
質問をさせていただいた時に、先輩方が優しく教えてくださったので、楽しく疑問を解決することができました。
【内容】大学の講義、コンピュータを使った音声・音楽情報処理の実験を体験できます。
【感想】講義を聴いて更に発表をすることで、音に関する理解をより深めることができました。大学の内容には高校で習った学問の応用がたくさんあるとわかったので、高校での学習を頑張りたいと思いました。
福井プレカレッジに参加して、普段は気にすることのないものでも研究することによってより興味深く、より面白くなるのだと思いました。
身の回りにはまだまだ探求できることがあると知りワクワクしました。
これからの進路選択の参考になったし、大学でどんな研究をするのかぼんやりしていたところが少しはっきりしたので、参加して良かったと思いました。
【内容】安全安心で快適な都市空間として期待される街区公園と街路の役割、またその現状を講義します。つぎに大学近くの乾公園を事例として、地域コミュニティの中心的な場づくりを目指した公園と街路のリデザインをグループで構想し、簡単な模型制作を行うことで建築・都市環境を創造するイマジニア(IMAGINE+ENGINEER)を体験します。
【感想】身近にある公園は、全く人が来なくて公園として機能しておらず、使い道はないと思っていましたが、プレカレッジに参加して公園の見方や使い方を改めて理解することができて、いろんなデザインにしていくことも大切だと感じました。
今回の講座を通して、やはり自分は建築が大好きで、とても楽しいと実感できて、今後の進路の参考になりました。ありがとうございます!!
【内容】大学の理工系学部へ進学した際、低学年時には「力学」を履修することでしょう。
本テーマでは、高校での物理とは異なる「微積分」を用いた大学での物理(力学)の内容を先取りして理解し、さらに、振り子を用いた単振動の実験により、福井の重力加速度(g)の測定に挑戦します。
【感想】微積を使って力学を解くことができることに驚いた。いつもは公式を暗記しているだけだったが、微積を使うことで本質を理解できるようになると思った。もう一度参加する機会があればまた参加したい。
高校の授業では、微積分を使って問題を解いたりしないので今回の講義で大学の範囲を少し学ぶことができ、とても良い経験になりました。また、学校の物理の授業では実験をあまりしないので、今回のプレカレッジを通してグラフの書き方や実験の方法を学ぶことができました。
【内容】ヒトの脳は1000億以上の神経細胞のネットワークを介した情報処理によって機能しています。脳や神経細胞はどのような構造をしているのでしょうか?本テーマでは抗体や蛍光色素などを用いて、マウスの脳や神経細胞を標識し、顕微鏡により観察を行います。実験手法を体験するとともに脳の構成要素について考えます。
【感想】細胞や脳の仕組みを講義や実験を通して学ぶことが出来ました。中学校、高校との実験とは全く違う道具や機械を使用し、より高度な実験や観察を行ったり、先生や先輩の方々から大学ではどのような研究を行っているのかを聞けたりして、新たに興味のある分野に出会うことができました。また、大学で学ぶことや、高校生のうちに学んでおくべきことを聞くこともでき、とても有意義な時間でした。
【内容】このクラスでは、単純なプラスチックのマテリアルリサイクルを実際に行い、材料の観察などを通じ、リサイクルを世の中に浸透させるために必要なこと、もっと大きくプラスチックがカーボンニュートラルへ貢献するにはどうすればよいか、などについて、アイディアを出し合い、議論します。
【感想】大学の話を聞けたのはよかったです。
【内容】脂肪と油は自然由来のエステルで、3価のアルコールであるグリセロール(グリセリン)と長鎖脂肪酸(高級脂肪酸)からできている。長鎖とは炭素がたくさん繋がっているという意味であり、脂肪酸とは末端にカルボキシ基を持つカルボン酸である。グリセロールと長鎖脂肪酸が脱水反応して、エステル(脂肪と油)を生成する
【感想】高校の実験でも使うような器具を使ったので復習になってよかった。また、NMRのような高校にはないものを使って溶液の詳細をみることができ、理解するのは難しかったが細かく見ることができさらに興味が湧いた。
【内容】体内の特定の物質やウイルスがどれくらいあるのかを調べるためにバイオセンサが利用されることがあります。糖尿病の患者さんが使う血糖値センサと同じ原理の電気化学バイオセンサを作製し、溶液のグルコース濃度を当ててみましょう。
【感想】去年参加した時はあまり内容を理解することができなかったけど、今回もう一度参加し同じ実験をして去年より理解することができました。とても楽しかったです。福井大学に進学しいろんな実験をしてみたいです。今日は本当にありがとうございました。
【内容】石油はいつかは枯渇します。私たちの周りからプラスチック,合成繊維がなくなる未来はそう遠くはありません。でもそうすると使える材料は,石,金属,木材という江戸時代の生活に戻ってしまいます。そこで,木材の骨格であるセルロースをさらにナノテクノロジーで取り出したのがセルロースナノファイバーです。これはセルロース分子が束になってつながった構造をしています。これを上手に固めてあげることでプラスチックを作ることが可能になります。これらの学びは化学と生物の融合ともいえます。セルロースナノファイバーを顕微鏡で観察したり,プラスチックを作る体験もしていただきます。
【内容】福井県の代表的な産業である繊維の染色には沢山の化学の原理が使われています。染料の合成から始めて、その構造や水中での状態、繊維への染着性に及ぼす化学的条件の影響を調べ、化学と産業との繋がりを学びます。
【感想】とても詳しく繊維の染色について語っていただきわかりやすかったです。染料と化学反応が深く関わっていることを知ることができたいい機会でした。
【内容】ネバネバ、さらさら、かちかち、トロトロ。私たち日本人は、このような擬音語を使い分けて「もの」の性質を表現します。
本テーマでは、粘度の異なる試料を実際に触り、自身の感触と粘度の関係を調べてから、お題に出す粘度をもつ物質を狙って作ってもらいます。その後、実際に粘度を装置を用いて測定し、確認します。
【感想】先生や先輩たちの指導かわかりやすく貴重な体験でした。今まで大学でどのような授業をするのかイメージしづらかったで、今回参加できてよかったです。今までもいきたいと思っていましたが、さらに工学部に興味を持つことができました。
大学の先生や学生さんから、これからの進学に関わる話もたくさん聞けてよかったです。今日学んだことは進学の参考になったのでとても充実した講座となりました。
◆この事業は、福井県の「未来協働プラットフォームふくい推進事業」の支援を受け実施しています。